【感想文】「跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること」
2015年 02月 23日
福祉保育科に通う娘が帰ってくるなり
この著者のことを話し出しました。
東田直樹さん。
彼は自閉症。
跳びはねるという独特の行動をし、
奇声、独り言、雄叫び発する。
だから、
普通の「会話」というコミュニケーションは困難。
この本は、その東田直樹さんが書いた本なのです。
「跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること」
たぶん、この本を読んだ人の殆んどが驚くに違いないでしょう。
私も驚いた。娘も驚いた。
何故なら、「まともな文章」だから。
非常に失礼な言い方になるかもしれないけど。
自閉症の人が書いたとは思えないくらいだから。
豊富な語彙。
感性あふれる文章。
自分に対する冷静な分析。
この本を読んでると、「本当に彼は自閉症なのか?」という疑問が湧いてきます。
が、しかし。
彼はれっきとした自閉症者。
この本を読む前に、youtubeで上がっていた
彼の特集を見たので、実際の状況を確認できました。
そう、画面に映る彼は、私達が想像する自閉症者そのものだったからです。
では、何故、彼はこれほどの文章が書けるのか。
ま、詳しくは本を読んでいただきたいですけど。
彼は自閉症ではありますが、知的障害ではありません。
でも、その見た目、コミュニケーションの取れない状況から
知的障害と判断されてしまいます。
彼の母親は、文字に固執する彼を見て、どんどん言葉を教えていったようです。
それにより、彼には思考する力がついたのでしょう。
しかし、身体は「壊れたロボット」。
自分の思い通りにはならない。
そんな彼の思考を表現するきっかけを作るために、母親が色々な工夫をしました。
それが、文字盤を使った「ポインティング」です。
文字盤を指差しながら、言葉を発すると他人との会話が可能になります。
ロボットとの会話のようにも見えますが、会話です。ちゃんと会話ができます。
自分の頭でいつも考えていることを表現できるんです。
自閉症という見た目と、会話の内容にギャップがありすぎて・・・。
本当に驚くばかりです。
そんな彼の著書である「跳びはねる思考」は、
自分の自閉症を冷静に分析し、私達にもわかりやすく解説してます。
ま、いろいろな症状があるので、一概に全部の自閉症が同じだとは思いませんが、
少なくとも、私達と同じように考えることができる人がいる。
それを知ることができました。
そして、一番大切なことが
「刺すような視線」をしないようにするということを。
彼が一般社会に、つまり家の外に一歩出ると
「刺すような視線」がたくさんあり、
それが一番の恐怖だということで。
自分におきかえると、そんな視線の中で暮らしていけるのか疑問に思います。
だから、彼の恐怖を想像すると、心が痛くなりました。
でも、
そうは言っても、
私はやっぱり、人としてまだまだです。
私はやっぱり、非情な人間です。
正直、
帰りの地下鉄にいつもいる知的障害っぽいおじさんが近づくと怖いです。
帰りのバスにたまにいる、エア友達とずーっと会話している青年が隣に座ると怖いです。
彼らが、実は思考的には正常であっても
見た目で判断してしまう私は優しい人間ではありません。
それでも、そんな私ですが
「刺すような視線」だけはしないようにします。
「刺すような視線」だけはしたくないです。
頑張ります。
と、いうことで、
目からウロコが落ちまくります。
ぜひぜひ、読んでみてください。
ではでは。
(・ω・)ノ
この著者のことを話し出しました。
東田直樹さん。
彼は自閉症。
跳びはねるという独特の行動をし、
奇声、独り言、雄叫び発する。
だから、
普通の「会話」というコミュニケーションは困難。
この本は、その東田直樹さんが書いた本なのです。
「跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること」
たぶん、この本を読んだ人の殆んどが驚くに違いないでしょう。
私も驚いた。娘も驚いた。
何故なら、「まともな文章」だから。
非常に失礼な言い方になるかもしれないけど。
自閉症の人が書いたとは思えないくらいだから。
豊富な語彙。
感性あふれる文章。
自分に対する冷静な分析。
この本を読んでると、「本当に彼は自閉症なのか?」という疑問が湧いてきます。
が、しかし。
彼はれっきとした自閉症者。
この本を読む前に、youtubeで上がっていた
彼の特集を見たので、実際の状況を確認できました。
そう、画面に映る彼は、私達が想像する自閉症者そのものだったからです。
では、何故、彼はこれほどの文章が書けるのか。
ま、詳しくは本を読んでいただきたいですけど。
彼は自閉症ではありますが、知的障害ではありません。
でも、その見た目、コミュニケーションの取れない状況から
知的障害と判断されてしまいます。
彼の母親は、文字に固執する彼を見て、どんどん言葉を教えていったようです。
それにより、彼には思考する力がついたのでしょう。
しかし、身体は「壊れたロボット」。
自分の思い通りにはならない。
そんな彼の思考を表現するきっかけを作るために、母親が色々な工夫をしました。
それが、文字盤を使った「ポインティング」です。
文字盤を指差しながら、言葉を発すると他人との会話が可能になります。
ロボットとの会話のようにも見えますが、会話です。ちゃんと会話ができます。
自分の頭でいつも考えていることを表現できるんです。
自閉症という見た目と、会話の内容にギャップがありすぎて・・・。
本当に驚くばかりです。
そんな彼の著書である「跳びはねる思考」は、
自分の自閉症を冷静に分析し、私達にもわかりやすく解説してます。
ま、いろいろな症状があるので、一概に全部の自閉症が同じだとは思いませんが、
少なくとも、私達と同じように考えることができる人がいる。
それを知ることができました。
そして、一番大切なことが
「刺すような視線」をしないようにするということを。
彼が一般社会に、つまり家の外に一歩出ると
「刺すような視線」がたくさんあり、
それが一番の恐怖だということで。
自分におきかえると、そんな視線の中で暮らしていけるのか疑問に思います。
だから、彼の恐怖を想像すると、心が痛くなりました。
でも、
そうは言っても、
私はやっぱり、人としてまだまだです。
私はやっぱり、非情な人間です。
正直、
帰りの地下鉄にいつもいる知的障害っぽいおじさんが近づくと怖いです。
帰りのバスにたまにいる、エア友達とずーっと会話している青年が隣に座ると怖いです。
彼らが、実は思考的には正常であっても
見た目で判断してしまう私は優しい人間ではありません。
それでも、そんな私ですが
「刺すような視線」だけはしないようにします。
「刺すような視線」だけはしたくないです。
頑張ります。
と、いうことで、
目からウロコが落ちまくります。
ぜひぜひ、読んでみてください。
ではでは。
(・ω・)ノ
by keme-0619
| 2015-02-23 17:28
| 本