人気ブログランキング | 話題のタグを見る

野沢尚をふたたび。

大片付け大会を開催していたら
懐かしい本を見つけました。


野沢尚 「ひたひたと」



わたくしの大好きな脚本家は

 三谷幸喜
 宮藤 官九郎
 野沢尚

いや、まだたくさんいるけど。
櫻井武晴とか古沢良太とか。


ま、とにかく。野沢の話。








10年前に自殺した野沢の最後の本。
「十三番目の傷」
「ひたひたと」
まずは、2つの短編。

あらためて読むとやっぱり彼の才能が惜しくなる。
これだけ引き込まれながら、わたくしが読むんだもの。

この、あきっぽいわたくしが。
この、根性なしのわたくしが。


野沢の小説は読まさるんだもの。




で、さらに。
野沢尚の書き下ろし小説のプロットが掲載されてるのね。

「群生 GUNJOU」

「群青」ではなく「群生」
     「仏教用語で、たくさんの生きもの、すべての生きもの、一切衆生、の意」

じゃ、「一切衆生」とは
 「この世に生きてるすべてのもの」だそうだ。


「群生」のプロット。
そう、あくまでも構成表というか、ざっとした内容をまとめたものなんだけど。
これが、すごい。
何がすごいって、ほぼ小説として出来上がっているから。
引き込まれ具合は「ひたひたと」以上。

このあとどうなるんだ?
この娘の思いは?
彼はどうするんだ?
結局どうなるんだ?



これがプロットなのか。
小説はこれから更に膨らむのか。
完成形になると、心に届くものが違ってくるのか、倍増するのか。


完成した小説を読みたかった。
これでも十分だったけど、
もっともっと複雑になって
もっともっとドキドキしたんだろうな。

きっと。
きっとさ。





10年後に読んでも新鮮な文章。
いいなあ。
こんなに書ける野沢尚が羨ましいなあ。




なんで死んじゃったかなあ。





と、悔しい気持ちが蘇ってきた。










したっけ、
もっと野沢尚を読まねば!
なんて思ってきて、
調べたら結構読んでた本ばかりで。
全部おさらいしようかなと思ったその時。


見つけた。
読んでない小説を見つけたのだ。






龍時(リュウジ)」

これ、実はサッカー小説。
「日本初の本格サッカー小説」と銘打って発表されたらしい。
野沢尚に嵌っていた時、コンサとは縁がなかったから
て、いうか、サッカーにそんなに興味がなかった時代だったから
この小説はみごとにスルーしていた。

そう、本屋で見つけても手にとってすぐに戻していたのだ。

「なんだ、サッカーの話か」と思って。




が、しかし。
時は流れ。
わたくしはコンサドーレ札幌にどっぷりつかり
サッカーとは切っても切れない状態になった。



野沢尚とサッカー。



すごいじゃん。
わたくしの大好きなものが同時に楽しめるなんて。
気づかせてくれてありがとう。


と、いうことで。
本屋行ったらこの本を買うの。
そうすることにしたの。
でも、

『龍時 01-02』

『龍時 02-03』

『龍時 03-04』

と、3巻あるんだけど、これも未完なの(号泣)






もう、なんで死んだんだよおおおお。
野沢尚いいいいいい。












とにかく、
前に進むためにこの本を読むことにした。







感想文は気が向いたら書くからね。













ではでは。
(・ω・)


by keme-0619 | 2014-10-24 01:01 |

ただの感想文です。


by keme0619
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31