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大島渚。

私の人生の中で
影響を受けた映画、
大好きな映画、
何度も何度も見た映画。

それが2つある。

ひとつは三谷の「ラヂオの時間」

そして、もうひとつは





「戦場のメリークリスマス」

大島渚の。


















だけど、私は大島渚の映画を
3本しか見ていないことに気が付いた。

大好きな「戦場のメリークリスマス」
その後に作られた「御法度」
そして、何故か「愛のコリーダ」


これだけで大島渚を語ることはできないけど、
やっぱり、大島は偉大だわ。


そう思った除雪車が走る冬の夜。







「戦場のメリークリスマス」

多感な時期に観た映画。
私のベスト1。
見終わった後に号泣した映画。

デヴィッドボウイが美しくて
たけちゃんは顔が丸くて
教授は化粧が濃い。

でも。
音楽はそれはそれは美しく。
この曲をピアノで弾くのが夢だった。
それは夢で終わってしまって。
ま、これからやれないことは無いけど。

たぶん、弾かない。
いや、弾けない。

だからという訳ではないけど、
私が死んだ後、お葬式の時には
BGMとして戦メリを流してもらおうと思っている。

美しい男たちのこの映画は
男同士の友情と
男同士の愛情を
感情を抑えた愛情を
描いているように思えた。

なんだろな。
間接的な男同士の愛。

て、感じですかね。

どうしてこの映画が一番好きなのか
いまだにわからないけど。


でも、大好き。
20回は見てるはず。

それが、「戦場のメリークリスマス」














「御法度」

戦メリを観てから数年後に
大島が作った映画。

戦メリの後だから
絶対見なきゃと思って。

松田優作の息子ね。
松田龍平の美しさに大島が惚れたということで
作られてと宣伝しておりましたね。

たけちゃんも
教授も出てまして。

デヴィッドボウイは出なかったけど。
( ̄▽ ̄)

出ないさ。
時代劇だもん。



戦メリが間接的な男同士の愛を描いていたとしたら
この「御法度」は直接的な男同士の愛。

かなり、直接的。


ああ、これが大島なんだな、と。




そんな感じの映画。
それが「御法度」












「愛のコリーダ」

もちろん、最初の封切の時には
子どもだったので見る事はできませんでしたけど。
曲だけは知ってましたよ。

流行りましたからね。


そして、私が大分大人になり
色々な事が解禁となって
この「愛のコリーダ」がリバイバル上映となりました。

そう、
シアターキノで。


戦メリを愛する私としては
大島のこの映画を観ない訳にはいかないと思いましてね。
ぜひぜひ、見たいと思ったわけです。

通常、私は一人で映画を見に行きます。
友達と行くことはめったになくて。
それは、友達とは全然趣味が合わないから。

私の見る映画って
ちょいと方向性が違ったりするので。


でも。
この「愛のコリーダ」だけは

ひとりでは見に行けなかった。
ひとりで観に行くことが出来なかった。

と、いうことで
この映画についていけそうな友達を誘って
一緒に見に行ってもらった。


シアターキノはキャパが100人もいかないかな。
80くらいかな。

私たちがキノに到着したとき
目の前に現れた光景は
今まで見たことのない光景だった。

ロビーに溢れるおじさん達。
( ̄▽ ̄)


定年後のおじさんらしき人々がわらわらと。
ほんと、わらわらと。

私たちびっくりで。



キノには
おじさんが多数と
ちょっとカップルと
私たちのような女性グループと。

それはそれは、
異様な光景で。



そして、映画が始まる。
「愛のコリーダ」



最初からヘビーな映像が続いて行きました。
一応、若かりし頃、にっかつロマンポルノを映画館で見た私。
これも大丈夫かな、と。
そう思っていたんですけど。


「愛のコリーダ」で興奮するかと思いきや。


全然違う状況に。

見ていくほど
ストーリーが進んでいくほど

私たち観客は
阿部定にエネルギーを吸われた感じで。
どんどん疲れていくんです。

濡れ場で興奮するとか
見ているうちに身体が火照るとか

そんな状況には一切ならずに
ただ、
ただ、
私たちのエネルギーが吸い取られていく。

阿部定に。


見終わった後はぐったりです。
こんなに疲れた映画は無くて。


「この映画で興奮できる人がいるのか?」

と、思ったくらい。


疲れた。
本当に疲れた。
見終わって疲れて地下鉄で帰った。


そんな強烈な映画
「愛のコリーダ」
















相米慎二が死んだ時も
大島渚が死んだ時も

私は泣かなかったけど。





悔しかったかな。





彼らがもう映画を作ることができないから。












でも、
見る事はできる。



だから、大島渚の映画を見ることにした。


まずは、


「青春残酷物語」から。














今日は映画のお話しだけ。


















ではでは。
by keme-0619 | 2013-01-17 23:47 | 映画

ただの感想文です。


by keme0619
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